2021年作品
180 x 145 x 15 mm
顔料インク、乾燥した草花、土、メディウム、布、毛糸、キャンバス
ギャラリーから依頼を受けて製作した作品です。
さをり織りを自由な発想で使う、というお題に取り組みました。
小さいながらも、物質感と濃くて深いブルーを楽しめる、存在感ある作品です。
キャンバス面には自ら育て自然に枯れおちた草葉やその土を混ぜこみ、もう戻ることのない(しかし確かにそこにあった)時間の記憶を留め、じんわりと広がる青の世界と融合させています。
さをり織りを青インクで染め上げ、ルールのない形にまとめてみることで、見たことのない花のような繊細なオブジェに仕上がりました。
結局のところ、わたしはこの作品においても、どんな場所にも立ち現れる愛、ひとがなにかを愛でる想いや癒しを表現することになりました。